妹えっち!
第14章 好きだから
私が出てきて着替えても
お兄ちゃんはまだ寝ていた
…そういや昨日徹夜がどうとか言ってたっけ…
大きく息を吸い、意を決する
このまま逃げても
何も解決しない
「お兄ちゃん、起きて」
お兄ちゃんを呼びかけて起こす
少しして反応があった
私は座布団に正座した
お兄ちゃんは寝返り
眠そうな顔で私を眺める
「…なに?」
「どうしてあんな事したの?」
「あんな事って、なに?」
「女の子に言わせないでよ」
「だって本気でわかんねぇもん」
「…じゃあ言うけど
どうしてセックスしたの?」
私は照れもなく言ってやった
沈黙がおりた、お兄ちゃんも私が真剣なのだとわかったのだろう
裸のくせにベッドの縁に座り
まっすぐ私を見つめてきた
「自分で理由考えろよ
察しのいいお前のことだ
薄々気づいてるんじゃないか?
お前から見て、俺はどうだ?
ずっとそばで見てきて
俺が性欲程度の生理現象で犯罪に手を染めるような人間だと思うか?」
「思わない」
私は首を横に振った
「なら一つしかない
お前の問いに対する答えはこうだ」
お兄ちゃんの真剣な表情に不覚にも私の胸は高鳴った
唇がスローモーションに動く
「好きだから」
お兄ちゃんは妹にそう言った