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妹えっち!

第22章 両親が…







「エリ、なんの用だ」
『…峰斗、今カノ生意気ね
私ケンカ売られたわ』
「話が見えないが…
手に負えないのだけは認める」
『風邪は大丈夫?』
「明日には治ると思うぞ」
『そう、なら用件だけど
今カノに会わせて』



 峰斗は難しい顔をした
 会わせろと言われても、今カノなんて存在はいない

 ちらっと璃乃を見る

 にこにこ笑っている



「あー、まぁ…なんだ
誤解があるというか…」
『誤解?
じゃあさっきの女はなんなの
彼女だと名乗ったわ』



 今更妹とは言えない
 信じてもらえないだろう



「…わかったよ
一度だけ会わせてやる」



 約束を取り付け、通話を切る



「…頭がいてぇ」
「薬飲む?」
「お前のせいだよ」



 とんでもないことになった
 妹を、今カノとして、元カノに引き合わせねばならない



「実は妹だったと知れてみろ
何をするかわからんぞ」
「バレなきゃどうってことないよ
もう、仕方ないなぁ
お兄ちゃんの彼女演じてあげる」



 峰斗は眉をひそめる
 何が仕方ないのかどう見ても璃乃の表情は乗り気だった

 いや、やはりよくない



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