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妹えっち!

第10章 キスと…







 幸せだった



 彼氏と好き合って
 ひとつに結ばれて



 幸せだった……はずだった






「じゃ、帰るね
今日は…楽しかった///」
「オレも
駅まで送るよ」



 Hのあといちゃいちゃして
 名残惜しくとも別れの時はくる
 帰る時間になり、哲平に駅まで送ってもらった

 電車からメールを打ってその後も歩きながら返信して帰宅する






「ただいま…」



 しん…



 おかえりの声はない
 静まり返った家

 時間は…17時すぎ
 誰もいない
 お兄ちゃんの靴はない



 私は部屋に行って着替えるとお風呂を沸かして夕食の支度をした

 自分とお兄ちゃんの分と
 ふたり分の量

 美味しそうにできた
 でもまだ食べない



 一度時間を見て
 それから私は入浴した

 カラダを洗う
 今日Hしたんだ…
 そんな風に思った



 出てきて時間を確認して
 自分の部屋に行く



 机に向かって勉強した
 来年は受験がある



 無音に精神を蝕まれる
 でも、音楽かけたら、玄関の音が聞こえないかもしれない






 カチ…カチ…

 刻一刻と時間がすぎていき、私は泣きそうになっていた






 私は重い足取りで一階に行くとひとり晩ご飯を食べ始める

 温めて温かいはずなのになんだか冷たく感じた

 味も力作なのに
 パサパサして味気ない






 食べながら涙を流した

 待ってたかった、でも、もう食べて寝ないといけなかった






 時計を見た

 0時ちょっと手前

 日付が変わろうとしていた






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