テキストサイズ

妹えっち!

第10章 キスと…







 じたばたと暴れる
 暴れて、もがいて、叩く

 お兄ちゃんをはねのける

 少し口が離れるけど



「はっ――んんんっ…///」



 息を吸う前に塞がれる
 兄妹の、お兄ちゃんの、口が押しつけられる

 キスしている

 空気が足りなくて力が出ない
 押しのける力以上の強い力でお兄ちゃんはのしかかってくる

 そのたびに深く貪られる
 脳髄に甘い痺れが走る






 クチュ…ジュル…チュル…ちゅ






 次第に朦朧としてくる、ヌリヌリと入ってくる舌に私は舌だけでなくカラダの感覚も絡め取られていた

 兄妹でディープキスなんて…
 何かの夢だと思った

 暴れても求められるだけ
 どうしたらいいのかわからないうちに舌を吸われている

 一滴の雫を吸い取るかのような激しいキスに暴れる力も弱まる







「ん………ん…んっ…」



 私は観念して
 静かにキスされていた

 されるがまま明け渡した
 目を閉じてお兄ちゃんの舌と私の舌を絡め合った






 私の抵抗がなくなるとお兄ちゃんはゆっくりと口を離し、真面目な顔で私の顔を見つめてきた

 無言で、ただ、見つめる
 絡みつくような視線



 お兄ちゃんと…キス…
 意識すると羞恥心に火がついた
 なんだか顔がすごく熱い
 お兄ちゃんの視線に耐えられなくなった私は顔を背けた



 顎を掴まれて引き戻される
 かっちり目が合って
 ドキッと心臓が浮いた

 お兄ちゃんがキスしてくる



「んふ……ぅ…んっ……」



 唇を、舌を、お兄ちゃんが離すと私はまた顔を逸らした

 くっと顎を持たれて
 至近距離で瞳を覗かれてしまう

 お兄ちゃんの男の強い目に
 私は目が逸らせなくなる



 でも恥ずかしくて
 恥ずかしくて
 なんだか自分がおかしくなってしまいそうで…



 居たたまれなくて顔を逸らす

 見つめられて私が逃げても
 お兄ちゃんはまたキスしてくる
 強引で優しいキス

 それを何度も繰り返した
 深く、淫らに、口を吸い合った



 私の顔はとろんとしていた
 感じている自分がいた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ