抱かれる日々
第14章 鬼畜
「申し訳ございませんでした」
「もう大丈夫だよ、ちょっと怖かったけど..」
首に包帯は巻いてるものの一週間で動けるようになった
沢田さんもなんとか普通に生活しているみたい
「それより優美さん旦那様がお呼びですよ」
「分かりました」
きっとあのような過ちを起こしてしまった事を怒ってるわ
ーコンコンー
「入りなさい」
難しい顔でソファーに座っている
「怪我は心配ないか?」
「面倒をおかけしまして申し訳ありませんでした」
顔を見てすぐに分かる
この人は心配しているんじゃない
何かを企んでいる
「まあよい、それで今回は頼みたい事がある
明日大事な取引会社の会長がくる
その相手をして頂きたい」
こんな事だとは分かっていた
今にでも目の前の人間を殺したい
「承知致しました」
「取引がかかってる
失敗などしたら分かってるよな?」
そう不気味な笑みを浮かべている
あたしは失敗などしない
ただただ演技をして玩具になっていればいいのだから
「では、失礼致します」