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『ママ』

第4章 視覚優視

他にもルールがいくつか有り、その自然に出来てしまったルールを覚えとかないと真の機嫌は悪くなるが、そのルールを崩さなければ機嫌が悪くなることはなかった。

でも、時にそのルールが困る時もあった。


朝起きたら時代劇を見る

という…


二歳児にして立派なおじさんの趣味を持った真。

たまたま起きる時間にテレビで放映されてる日が多く、元々産まれて半年位の時も、時代劇が始まる音がすると、どんなに泣いていてもピタッと泣き止んでいたくらい好きな真のルールになったが…。


ルールになり始め…初めての日曜日に時代劇がなく、ものすごく機嫌が悪く、私はまだそのルールに気づけてなかった。

真はテレビに、向かってリモコンで何回も何十回もチャンネルを変えていた。

その様子を見て

『もしかして時代劇見たいの?』

と聞くと

『ん。』


と言われ、DVD を借りに行きやっと機嫌が治ったこともあったりして…ルールが困る時もあった。

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