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『ママ』

第6章 親戚の目

私は愛ちゃんの成長についての会話に入ることもなく、心のなかで私に会話を振らないで…と、祈っていたが…


祈りは通じなかった。


おばさんが

『真は言葉が遅いし、オムツもはずれないし…育てかたが悪いんじゃない?』


『ちゃんと、愛ちゃんがオムツをどうして、はずそうとしてるか話聞いて真をきちんと育てなきゃ…』


『真がかわいそう。
愛情がたりないからしゃべらないのよ?』

と心ない言葉を次々と投げ掛けられ、周りは聞こえてないふりや、うんうんとうなずく人ばかりで誰一人かまってくれるひとはいなかった。


私は真をその場に置いてトイレに行きトイレで泣いてしまっていた。

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