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えっちなたいいくのじかん

第1章 プロローグ

まずササキが始めたのは、ハンカチ検査だった。

ハンカチ検査ってのは、文字の通り、教え子がちゃんと清潔なハンカチをもってきてるか確認するのよね。

んで、体育着ってさ、うちの学校まだハーフパンツじゃなくてスゴイ短いショートパンツだから、ポケットがお尻のところにしかないんだわ。

ササキは賢いからそこに目をつけたね。

ササキ、女の子に近づいて、お前らハンカチ忘れてないかー、なんて言ってさ、女の子のお尻をポンポン触るのよ。

女の子はまあ、ほら、うちの学校小中高一貫校だからいろんな年齢のがいるけど、まずまだ小さい無邪気な子達は、ちょっと嫌な顔するくらいで、あんまり気にしてないね。

ちょっと大きくなってませてくると、露骨に先生やめて、なんて言うけど、これは公務員としての俺の仕事だとか何とか、ササキ言い訳が上手いね。

女の子のなかには、たまーにササキのこと好きになっちゃうのがいて、ほら、元女の子、今はおばやんになっちまったあんたら読者にはよく分ると思うけど、一定数いたじゃん?教師に恋してみる子。そんなのササキの教え子にもいるんだけど、うん、ササキのハンカチ検査に遭うと、閉口するね。幻滅しちゃうみたい。ササキ、儚いその愛を破壊することに興奮するみたい。幸せそうでなによりだ、ササキ。

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