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第5章 二週間前




何かに怯えているかのように、ガタガタと窓が震えた音を出していた。


窓の外は桜の花びらを散らすように、強風と共に嵐のような横なぶりの雨が降っては、木々がうなりを上げて揺れ動いていた。




身体がだるい……
頭が痛い……



相変わらず、
持病は私に付きまとう。



ベッドに横になってじっとしていると、あの黒いアルバムが気になった。


もう一度広げて見る。


初めの母の舞妓時代の写真が二枚あるのが気になる。



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