
私
第16章 平成元年
春………
「今日から新学期だね!」
「私達、クラス一緒だといいけど……」
「あっ、この家!」
「この家がどうかしたの?何だか薄暗くて奥からお墓みたいなの見えるよね、薄気味悪いっ!」
「私ね、
おばあちゃんから聞いたんだけどね、この家訳ありなんだよね。一家惨殺事件があったんだって、しかも狂った母親が家族、使用人皆殺したあとに自殺したんだって!でも、立派な家と土地だから売りに出したら、住んだ人皆、原因不明で死んじゃうって、噂だよ。」
「怖い~!
ねえ、もうこの家の前通るのよそうよ~!」
「大丈夫だよ!
って、遅刻するよ!早くいこっ!」
終わり
