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第5章 二週間前




そのままの足でバーカウンターに行った。


「お嬢さん、
今日は何を飲みますか?」


振り向くと年老いたバーテンダーが、笑顔でグラスを拭きながらメニューを聞いて来た。


「あら、
いつもので、お願いするわ。」


「シャンパンですね。」


「そうよ。
シャンパンはあれよ。」


「存じております、ロゼでよろしいんですよね。」


「流石ね!
信頼出来るわ。」


私の目の前にシャンパングラスに入ったルビー色に近いロゼが入れられた。


至福の時……



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