
私
第5章 二週間前
この部屋を入ったとき、風船あったかしら?
この頃ずっと考え事し過ぎて疲れているんだわ。
だから、あんな現象まで見るんだわ。
恐る恐る、
赤い風船を持っては、この会場を後にした。
キッチンへ戻ると民江がゆっくりしていた。
「いかがでしたか?」
満面の笑みで言うのと、私もあの会場に行くと何故か心地が良かったので、"気に入った。"と言っては鍵を返したら、
「こちらに鍵を置いてありますので、いつでもどうぞ。」
民江は
鍵を茶箪笥の端に置いた。
お礼を言って部屋へ戻ることにした。
少し休もう。
