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第6章 一週間前




その日は雲一つない春の綺麗な青空だった。
葉桜が青々と初夏がくるのを予感するように涼しげに見えた。



私は部屋でぼーと庭を眺めながら、民江をどうしようか考えながら、黒いアルバムを手に疑問を抱いていた。




写真が誰かも気になっていた時、窓の外から宮本と民江、二人とも庭にいるのが見えた。



民江が庭の花で遊んでいた。


1つに束ねた髪を上にあげて、丸くだんごを作っては、折れた茎の花を簪(かんざし)のように髪に刺した。


綺麗だった。


誰かに似ている。



!!



慌てて、アルバムから、例の新しい写真を取り出しては、外にいる民江と重ねて見た。



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