本当の恋
第3章 海の過去。
雪「また… 偉力のこと考えてたんでしょう?」
…そうだ。
でも口には出せなくて…
うなずくことしかできなかった。
雪「忘れられないのわかるよ。
海がどんな思いか知ってるつもりだから。
でもきっと…
ウチが知ってる以上に海は考えてるよね。
確かに海が持ってる過去はつらい。だけど…
いつまでも…
考えてても仕方ないんじゃない?」
正論。
雪が言っていることは正論。
でも…
できないんだ。
それができたらどれくらい楽になるのか。
わからない。
今自分が何を思っていて何をしたいのかが。