本当の恋
第3章 海の過去。
気づいたら私は涙を流していた。
別に悲しいわけじゃない。
嬉しかった。
こんなにも自分を思ってくれる友達がいること。
それがすごくうれしくて…
そして今まで重いと思っていた過去。
それが一気に軽くなった。
偉力と過ごした日々は本当に毎日楽しかった。
2人ともいつも笑顔で笑いが絶えなかった。
無理に忘れなくていい。
その言葉が私を一気に楽にさせた。
「雪ぃ、っう ありがとぉ ッヒク ありがとぉっ!!」
雪は
私の隣に来てわたしを抱きしめてくれた。
ありがとう。
雪がいてくれてよかった。
雪が私の友達でよかった。
イヤ…
友達なんかじゃない。
大親友だ。