
本当の恋
第6章 空海の笑顔
誰かがノートを拾ってくれた。
「あっ ありがとうございます…」
………
隅岡君!?
え…
ほんとに拾ってくれたんだ。
黙っているがノートを次々に拾っていく。
そんな隅岡君の姿に固まってしまった私。
私が固まっているうちに隅岡君は残りのノートを全部拾ってくれていた。
「あ! ゴメン。 ありがとう。」
空「ん… どこまで?」
「え… 職員室までだけど…」
空「持って行く。」
「えぇ!? 悪いよ!! 」
空「いいから…」
「じゃあ半分お願いします。」
そう言って隅岡君は持っていたノートを半分私に渡した…
半分じゃなくて1/3くらいだったけど…
「…………」
ながい沈黙。
気まずい(汗
そんなことを思っていたら隅岡君が私より先に口を開いた。
空「なんかさ… 未来ってドジだよな。」
