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小心者の恋事情。

第2章 心配性。


―がちゃ―

『・・・うっ、えっ?!!!』

「………す、すみません!」
―ばたん―


普段はみんなフィッティングみたいな個室になってるとこで着替えるんだけど、
いつもは誰も入ってこないこの時間、おもっきし堂々とスタッフルームのど真ん中でスポブラ・ボクサーパンツだったわたし。

目があったのはたぶん5秒くらい?


『ひじかたわおさん、失礼しました。』

閉ざされたドアを開けて一礼。
まぁ、見られて減るもんじゃない。
セクシーランジェリーでもない。
てゆーか、仕事柄か、性格なのか、恥かしいなんて感情は一切発生しない。

とにかくスタジオへ急がねばいかんからな!


ドアの前で固まるひじかたわおさんに笑顔で

『レッスン行ってきまーす!』

と伝えると、
無駄に整った顔が一瞬怪訝な表情になって、それからちょっと赤くなって、

「行って、らっしゃい…」

小さく送り出された。


なんだ?むっつりか?
変態め。





あ。変態は私か?

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