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小心者の恋事情。

第18章 墜ちる。

――――――




『ねぇ、 わおさん?


バイバイするのが寂しくって

まだ一緒にいたくて

手、つないでたくて


…キス、したくて



そうやって思うのは、
好きだから
なんでしょう?』




あらあらわおさん、整ったお顔が台無しですよ?


へにゃりと下がった眉に、

少しあいた唇もマヌケ(笑)


でも、
引力みたいに私を引き込む瞳は、しっかり私を映してて、

まっすぐに見つめられると
いとも簡単に捕われてしまう。



『好き。』



゛好きって、ツライね。゛


『好きだよ、わおさん。』


もうツライなんて思わせない。
だから…


『わおさんは?』














「だいすき。


かんな。」





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