
小心者の恋事情。
第21章 見守り隊。
「…………なんで俺なんだよ(怒)」
ワオ「だって栞菜のことならなんでも知ってるでしょ?
森田くん(笑)」
マモ「………(イラ)」
ワオ「栞菜に聞いても知らないお客さんって言ってましたし、相手がわかんないと守りようがないじゃないですか。
森田くんなら、影で栞菜のこと見てたやつ、知ってるんじゃないかと思って。」
マモ「…はぁ。
お前さ、デリカシーってもんないわけ?
彼女が振った相手に相談とかすっか?普通」
ワオ「相談じゃなくて聞き込みです。
それに途中までは協力してあげたんですからね?
まぁ結果僕が勝利した形にはなりましたけど(笑)
だいぶ不利な展開だったんですから。」
マモ「・・・むかつくなおい。」
ワオ「で、誰か心当たりは?」
マモ「(スルーかよ!)
…まぁ、なくもないけど…
つーか…ありすぎる。」
ワオ「………ですよね。」
マモ「その新人に聞けば早いんじゃね?」
ワオ「栞菜が、僕と付き合ってること隠してるんですよ。
変に詮索したらややこしくなりそうなので。」
マモ「(ニヤ)隠したがってんだあいつ。」
ワオ「まぁ、僕もそれなりに女性ウケいいんでね。
女の争いに巻き込まれるのがめんどくさいんでしょう。」
マモ「やっぱやな奴だなお前!」
