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小心者の恋事情。

第22章 敵襲来。

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前方右手側にメガネ発見!

全力回避!!!



ここんとこ毎日みかけるメガネことシンマチこと深町陵。



メガネの奥の瞳が追うのは…

我が彼氏。
わおさんの姿。


まぁさ、分かるよ。
だってかっこいーもんね?
そんで美人さんだしね?

でも君も彼も男の子だよねっ!!

恋する乙女オーラ出してんじゃないわよ!


「あ、平井さん!」

…そんで地味に懐かれちまってるわたし。


『……お疲れ様です…』

客だから無視するわけにもいかず。

「今日も話しかけれなかったよ…」

『………』

「土方くん、彼女とかいるのかなぁ…」


ヘタレやろう!
いっそ告ってフラれてしまえ!


と言ってやりたいが…。

わおさんが゛そっち系 ゛だったら…?
これを機に目覚めちゃったら…?


恋愛スキルの低いわたしも、どうやらヘタレ仲間らしい。

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