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小心者の恋事情。

第22章 敵襲来。

―ザザッ―

「土方です。
平井さん事務所に戻れますか?」


耳の穴から聞こえるわおさんの声。

『シンマチごめん、呼ばれたから行くわ。』

「あ、うん!呼び止めてごめんね!また!」


クソぅ。無駄に肌きれいとこが不安を煽るんだよ!


―ピッ―

『平井です。すぐに戻りまーす。』



――――


『わおさんどうしましたか?』

「栞菜。さっき彼となに話してたの?」

『ん?彼?…あ、シンマチ?』

見てたんすか。
あなたのことですよ。

『別に、挨拶くらい?』

「………そ。」


うっわー。不機嫌全開?


『えっと、もしかしてソレ聞くために呼んだ?』

公私混同とはけしからんな。

『仕事なんだからさ、あんまこーゆーことは…「じゃあ、

あんま心配かけないでよ」

『んんっ…!』


ぶちゅう と塞がれた唇。

割って入ってきた舌が口内を濡らす。


『ん!っぷは、

こらわおさん!勤務中!ここ事務所!』



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