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小心者の恋事情。

第1章 はじめまして。

―ザザッ―

「栞菜!おせー!」


耳の穴に突っ込んだイヤホンから、森田護(モリタマモル)の罵声が突き刺さる。

―ピッ―

『まもちゃんごめん!今すぐいく!』



イヤホンをつけてない
ひじかたわおさんは、いきなり喋り出した私に驚いてたけど、

ご挨拶もそこそこに、ダッシュでジムエリアへと向かうことにしよう。

『あ!そーだ!
平井栞菜(ヒライカンナ)っす!
いってきます!』


そう。
男前だろうがなんだろうが、
朝のこの30分は、戦の準備でクソ忙しいのだ。


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