小心者の恋事情。
第6章 社員さんのお仕事。
カタカタカタカタカタカタ…
「…終わる気しない…。」
深夜1時。
業務報告やら、キャンペーンの打ち出しやら、入退会者数の見込みやら…
スポーツクラブなのに、明らかにオフィス業務の方が多い。
「はぁ…。」
これじゃ普通の企業に就職したほうがマシだったかも。
給料だってそんなに良くないし土日祝日関係ないし、時間だって不規則。
「…ハゲそう。」
「誰がハゲだ。」
ワオ「え!森田くん!?残ってたんすか?」
マモ「おぉ。
トレーニングしてた。」
遅番終わってからトレって…
筋肉バカかなんか?
マモ「お前さ、なんでウチの社員なったの?」
ワオ「面接ですか?(笑)」
マモ「…や、
土方ならバレーで企業入れるくらい実力あんのにと思って。
大学も推薦だったろ?」