小心者の恋事情。
第7章 己の気持ち。
ちらって栞菜を見ると
いつもとなんも変わらない表情で。
でも…
こいつが家で飯作ってくれたり、泊まれっつったり、
そう言うことって今まで冗談でもなかった。
「なんかあったか?」
『なんもないっす!』
「ほんとに?」
『ええ。全く。』
………うわ、マジで何もないわけ??
わっかんね~!
でも…泊まったとこで
理性保てる訳ないし…
「じゃ…
ちゃんと戸締まりしろよ?」
『イエッサ!』
結局肝心なとこで、
現状維持してしまう…。
踏み出す一歩!!
みたいなこと、
俺には絶対出来ねーんだよな。