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小心者の恋事情。

第8章 不思議な感情。





―ピロリロリン♪―

「音でかっ…」


でも…

『zzzz』

ほんと無防備。



長い栗毛が、すっかり昇った陽の光に透けてキラリと輝く。

「平井さん、いってきます」

あどけない寝顔にキスを落として、

そっと部屋を出る。







ほんと。
調子狂いっぱなし…。




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