小心者の恋事情。
第11章 わおさんと。
ダメだ。
まもちゃんは…今、関係ない…。
今日はわおさんを知らなきゃいけないらしいから、
…集中しなければ!
『どこいくんですか?』
「んー?どこにしましょうか?(笑)」
『え?ノープラン?電車乗っちゃってますけど?』
やっぱり、変な人だ。
「平井さんはなにが好き?」
『なにがって?』
「食べ物でも遊びでもとにかくなんでも。平井さんが好きなもの。教えて?」
なんだいきなり…
『えっと…
馬?あっ競馬、、あとネコ。
それから野菜が好きで、
あ、食べる方でね、農業は興味ない。
他はえっと…バッセン?』
「ばっせん?」
『うん。バッティングセンター。ちっちゃいときお父さんに連れて行ってもらってて、好きだった…』
「よし。じゃあバッセン行こ!」
現在地から、バッティングセンターの位置を探して、近くの駅で降りる。
やっぱり手は繋がれて、
のんびりゆったりと目的地へと歩んだ。