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青の水

第9章 ケーキとカフェ

ゆっくりと後ろを振り返った。

柔らかな茶色の髪に、穏やかな笑顔がそこにあった。

「うぉー!久しぶりだな!」
ガバッと抱きつかれる。
「え?でも、え?みちる?」

ニヤニヤとしているみちるが口を開いた。

「びっくりした?
 昨日帰ってきたんだよね。流。」

目からポロポロと涙が零れてくる。
「うゎ!泣くなって!喜べよ!」
「嬉し、泣きだよ。な、がれ。」

あわあわする流はみちるの双子の兄だ。

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