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青の水

第10章 流と過去

「頼むから・・・理由くらい教えてくれよ・・・」

ぎゅっと、流が私を抱き寄せる。

「離れてよ・・・」
ぐっと力を入れるけどビクともしない。

「・・・」

「感情が湧かないの。
流はお兄ちゃん。

いつもそんな感覚だった。

付き合ったのは好奇心。」

淡々として台詞が口から零れ出る。

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