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青の水

第4章 泊まりの夜

「はい。」
「うん。」
そこからは、流れ作業。
お互いに口をつぐんで黙々と
作業に没頭した。

「終わり~。」
最後の一枚を渡しながら陽気な声。
丁寧に拭き終わると
視線を感じて横を見る。

「俺風呂入ってくるから、
 宿題とかTVとか、好きな事しててね。」
ふわっと柔らかな手が頭を撫でる。

「うん・・・。」
なんだか、コソバユイ。

仕事なのに・・・。

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