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青の水

第4章 泊まりの夜

「どうかした?」
後ろから声がしてはっとして振り返る。

「別に、なんでもない。」
携帯を閉じて鞄にしまう。
「そう?」
一瞬ぞくっとするような眼差しを感じる。

「どうする?まだこんな時間。」
時計は7時半を指す。
「貴方が雇い主です。」
「うわ、急に商売顔。」
またくすっと笑う。

あぁ、もう、この人は何で、
私に優しくするの?

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