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青の水

第6章 金曜日の夜。

コンコン。

扉がノックされる音を聞いて、
思わず飛び跳ねる。

『漣、ごめん。
 可愛くて、からかった。
 ゆっくり寝て。お休み』

その声は、とても温かくて
私の胸の奥まで浸透した。

「お休み・・・」
その声は聞こえたのかは
分からなかったけど、

私の中の黒い物が
少しだけ軽くなっていた。

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