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寝取られ漂流記

第8章 17歳夏

「茜は自分の欲望に忠実で居ていいんだよ。俺に気を使う必要なんてない。俺は別に他の男と寝ても怒らないし、それで茜が他の男の所に行っても俺は何も言えないよ」


あたしはようやく晃佑の言ってる事を理解して思わず吹き出した。


晃佑はやっぱり優しい。
そしてやっぱり変態だ。


「今の笑う所?」
「だって普通は自分の彼女が他の男と寝てもいいなんて言わないでしょ」


あたしが笑いを堪えて言うと晃佑も笑いだした。


「俺、普通じゃないからな」


まるで拗ねた子供のようにいう晃佑。


「ごめーん。そんなつもりじゃ」
謝ろうとしてあたしは晃佑に抱きしめられた。


晃佑とこうしていると落ち着く。
この先、あたしはこんな男には多分出会えないと思う。


こんなに優しくて、
こんなに温かくて、
こんなに変態な、


こんな男は晃佑しかいない。

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