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寝取られ漂流記

第8章 17歳夏

「茜、一つだけお願いして良い?」
「ん?何?」


あたしは晃佑の胸につけた顔を上げて、晃佑の顔を見直す。


「もし他の男と寝たらさ。教えてくれない?」
「なんで?」
「だって知らない間に寝取られてるのは嫌だからさ。俺も最善の努力はしたい」


やっぱり晃佑の考える事って不思議だ。
全然あたしには理解出来ない。


だったら一言、他の男となんて寝るな、って言えば済むのに。


「わかった。連絡する」


でもあたしだってこんな返事をしちゃうんだから、
やっぱり晃佑の彼女なんだなぁ。

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