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寝取られ漂流記

第9章 17歳秋

「はぁ」


あたしは大きく溜息を吐いた。


バイト先は自転車でも行ける距離だけど、
学校帰りはそのまま行くから電車になる。


そして最近はそれが苦痛だった。


満員電車。


朝ならまだ知らず、夜の満員電車は厄介だ。


一日働いた男の臭いが車内に充満する。


仕方ないとは思うけど、これは辛い。


そしてそれ以上に辛いのが。


ムギュッ


今日も来た。


あたしのお尻を擦る手、痴漢だ。

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