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「はぁ……はぁはぁ…………」
「…………んはぁ……はぁ」


二つの荒い息が部屋の中を満たしていく。俊哉はゆっくりと引き抜くとベッドに寝転がるあたしの隣に倒れ込んだ。



「はぁ…………茜、ごめんね？……俺だけ……イッちゃって」


俊哉はやっぱり俊哉だ。する前もしてる時もし終わってもあたしの事を心配してる。


「いいの。あたしも俊哉がイッてくれて嬉しかったから」
「ありがと」


俊哉がお礼と言わんばかりにあたしの頭を撫でてくる。


今のあたしにはそれだけで十分だった。