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寝取られ漂流記

第13章 18歳秋

彰人は何も言わずに抱きしめ返してくれる。


今フられた女なのに。
優しく、優しく包み込んでくれる。


「じゃあ仕切り直ししてもっかいしよっか」


彰人はそう言ってあたしを優しく押し倒す。


優しく、まるで壊れやすい物を扱うみたいに、
彰人の唇があたしの唇に触れる。


結局あたし達にはこれしかない。


でもそれでいいんだと思う。


彰人には悪いけど、
あたしにはこれしかないから。


「今度は茜の甘い声、聞かせてね」


耳元で囁いた彰人は、
そのままあたしの中に入って来た。

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