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寝取られ漂流記

第18章 19歳冬

早紀さんの後をつけたあの日から大輔さんとちょくちょく会うようになった。
大輔さんは毎回少額だけどお金をくれた。
それがあたしを繋ぎとめる為の物だと分かっていながら、
あたしもそれを受け取る。
仕送りだけで生活してきた事を考えれば、
月に何度か会う程度でもそれなりの額にはなる。


早紀さんはそれからまたサークルに顔を出すようになった。
あの日の事はあたしも由美さんも聞かないようにする事にした。
聞いたら今までの関係が崩れてしまうような気がしたから。


由美さんもあたしと大輔さんが会っている事は知らない。
あの日、大輔さんの車を降り、
由美さんと別れた後、
もう一度大輔さんと合流してエッチした事も知らない。
その日だけはお金を貰わないでいてあげた。


冬休みに入ってすぐお母さんから連絡が入った。
休み中に一度帰って来なさいって言われた。
別に理由をつけて帰らない事も出来たんだけど、
危機迫る声で念押しまでされてしまったので、
正月を利用して帰る事にした。

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