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寝取られ漂流記

第22章 20歳冬

「久しぶり」
「あぁ」


あたしの前には前よりもさらにカッコよくなった晃佑が座ってる。
何を話したらいいのか分からなくて、
さっきからこんな会話ばっかり。


晃佑は今、大学三年生。
時期的に忙しいかもなんて思ったけど、
あたしの為に時間を作ってくれた。
それだけでもあたしの心は満たされていた。


そして実際に再会した時。
晃佑はあたしの想像のままの晃佑でいてくれた。
優しくあたしをエスコートしてくれて、
二人で近くの喫茶店に入った。


でもそこから会話が続かない。
男の人とこんなに喋りづらいと思った事はない。


それぞれ飲み物を注文して、
飲み物が置かれてもあたしはまともに晃佑の顔が見れなかった。

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