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寝取られ漂流記

第4章 16歳秋

「はい。二人の分」
「ありがと」
「サンキュ」


暫くして戻ってきた二人。俊哉はあたしと雅章君の分を手渡す。


「これ、俊哉さんの分です」
「ありがとね」


俊哉は由井から自分の分を受け取る。
ヤバい、あたしが手伝えば良かった。


「茜、どした?」
「なんでもなーい」


あたしは俊哉の気を引こうとわざと膨れて見せた。


「茜怒んないでよー」


由井が慌てたようにあたしの正面に回り込む。


「別に怒ってないよ」
「怒ってるじゃん」
「怒ってないって」


そんなやり取りをしてからお互い目があって思わず笑いだした。

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