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寝取られ漂流記

第5章 16歳冬

「きゃっ///」


雅章に手首を掴まれて引っ張られる。


雅章の足は一直線に体育倉庫に向いている。


「ぁぁん///ぃぃ///」


倉庫のすぐ側まで来るとさっきよりもはっきりと声が聞こえてくる。


この声どこかで。


ガラガラガラガラ


雅章は躊躇いもなく体育倉庫の扉を開けると訳が分かってないあたしの腕を引っ張る。
急な行動に頭がついていかなくて
あたしは体育倉庫の中に倒れ込んだ。


「いたた、雅章何す」


雅章に文句を言おうとして顔を上げたあたしの視界に、
信じられない光景が飛び込んでくる。


嘘でしょ。


そこに居たのは、



マットの上に寝転んだ俊哉と、その上で腰を振るここに居る筈がない由井だった。

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