ラヴ
第2章 あなたを求めて
「それであたしどうしたらいいんだろぅって。」
「萌花はさぁ、嫌いなの?...安田集のこと。」
「ううん。」
即答できなかった。
何で?
「そっか…。実はわたし彼氏いるんだ。」
え、、、
「えー!!」
「言えなかったの…彼…ゆきとは義理の弟なの。」
結香は悲しそうな顔、真っ直ぐな目であたしにゆっくり伝えてきた。
そしてそのまま話を続ける。
「わたしはだめだって…お母さん達にもし見つかったら…って。でもそれでも毎晩愛を求めに来るの。…正直わたしは苦しい。前まで可愛くて素直な弟だったのに…。何で…ってっ…う…ひっく。」
結香…。
次から次へと溢れてきている涙を手でぬぐいながら話を続ける。
「わた…しね…、もっと…ちゃんとした…恋…したいの。」
「ばか!!何でもっと早く言わなかったの?こんななるまで一人で悩み抱えて…ばかばかばかっっ…」
あたしまで泣いてどーすんの。
「結香はさ、ゆきとくんのこと好き?」
「.........っうん。」
「だったらその愛突き通せばいいんだよ」
「えっ?」
「だって好きなんでしょ?結香は今恋してるんでしょ?あたしはね、うれしいの。中学のとき恋なんかしないっなんて言っててさ、お父さん亡くなってたくさん泣いて、それを乗り越えて今恋してる結香すごいよ。」
「萌花…ありがとぉ。」