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Pour mon cher -涙の先に-

第64章 卒業 Ⅱ

「あ、愛ちゃん!!」



中庭に着くと人だかりも少し減ってて。


先輩が私を見つけ笑顔で大きく手を振る姿を発見。



私も手を振って先輩に駆け寄る。




「あれ?もうファンサービスはいいんですか?」



キョロキョロ先輩の周りに居た凄い数の人だかりを探す。




「ん?ヤキモチですか?」



なんて言ってクスッと笑って私の顔を覗き込む。



その笑顔がとても優しくて綺麗で、ドキッとする。



けど、先輩。

ごめんなさい。




「普通にただ聞いただけです。」


「えー、妬いてよぉー」



先輩は不満そうに頬を膨らませた。










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