無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「全ての人の要望答えたんですか？」



結構な人数だったもん。

それを全て聞くとかは幾らなんでも無理か‥。



「聞いたよー。だから少しヘトヘト。」



そう言って藤棚の下のベンチに座る。



え？

あの女子の群れハンパなかったのに‥

全て‥・・・？





「聞いたって、あの女子達の全て？全部？」


「んー。そういう気持ちって有難いからねー。

だからって何でも出来るわけじゃないけど。

写メとか握手とかならね♪」




そう言いながら藤棚の下のベンチに座り、私を見上げふわりと笑顔を見せる。



先輩の言葉と笑顔で私に胸の奥がキュンと疼く。





‥‥この人は。




本当に本当に




どこまで優しい人なんだろ‥。