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Pour mon cher -涙の先に-

第67章 俺からの贈り物

―――「‥‥・え‥?」




瞬間。




飛行機が飛び立つ音や、車の音、風の音

世の中の全ての音という音が遮断され

私の耳の中にはさっきの先輩の言葉がずっと木霊する。





“別れよう”




まさか。


自分の誕生日にそんな事を言われるなんて思ってもなくて。


さっきまで凄く心地良い時間を過ごしながらここまで来たから、まさかそんな事告げられるなんて思ってもなくて。



だからかな‥。




「な‥に言っちゃってるんですか?!

悪い冗談止めてくださいよー!」




必死でなかった事にしようとした。




でも、いつも冗談ばかり言う先輩は。



いつも“冗談♪”て笑ってくれるのに




この時だけは




「本気だよ」




冗談にしてくれなかった。





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