Pour mon cher -涙の先に-
第67章 俺からの贈り物
「愛ちゃん?」
頭上から先輩の優しい声が降り注ぐ。
「今、こうしてるとドキドキする?」
え?
な、何?急に‥。
小さくコクリと頷く。
「そのドキドキがそもそも俺を好きだと錯覚しちゃってるんだよ。
ドキドキするから好き。
愛ちゃんは俺を好きだと錯覚してるだけなんだよ」
「そんな事ないっ‥・・!」
そんな事ない!
そんな事ないもん!!
錯覚なんかじゃない。
私はちゃんと先輩を‥‥
先輩の腕の中で必死に首を左右に振る。
先輩は何一つ声色を変える事なく普段と変わらない優しい声で止めることなく言葉を投げる。
「好きだと思う事と
好きだと思い込む事。
それは全然違うんだよ?」
頭上から先輩の優しい声が降り注ぐ。
「今、こうしてるとドキドキする?」
え?
な、何?急に‥。
小さくコクリと頷く。
「そのドキドキがそもそも俺を好きだと錯覚しちゃってるんだよ。
ドキドキするから好き。
愛ちゃんは俺を好きだと錯覚してるだけなんだよ」
「そんな事ないっ‥・・!」
そんな事ない!
そんな事ないもん!!
錯覚なんかじゃない。
私はちゃんと先輩を‥‥
先輩の腕の中で必死に首を左右に振る。
先輩は何一つ声色を変える事なく普段と変わらない優しい声で止めることなく言葉を投げる。
「好きだと思う事と
好きだと思い込む事。
それは全然違うんだよ?」