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Pour mon cher -涙の先に-

第67章 俺からの贈り物

俺は彼女を自分の体から引き剥がして、少し距離を取る。



それでも彼女は泣きながら近づいてこようとするから



「来ちゃだめ!」



阻止する。




「愛ちゃんが猛司の事好きなんだってこと、クリスマスの時に気付いたんだー。


愛ちゃん泣いちゃったでしょ?

それで気付いたんだ。



だからもういいんだって。


俺の決心が鈍っちゃう前に早く猛司のとこ、行きな?」




それでも彼女は首を縦に振る事はなくて。


ずっと首を左右に振り続ける。


「嫌です‥」


そう言って左右に振る。






もう‥




どんだけ優しいんだよ‥‥




それってでも


今は苦しくなるよ‥‥














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