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Pour mon cher -涙の先に-

第67章 俺からの贈り物

ただでさえ大きい目を更に大きく見開いて俺を真っ直ぐ見て



「‥‥嫌です」



首をふるふる横に振る。



「愛ちゃん?もういいんだって。

俺に引け目も何も感じる事ないんだって。

自分に正直に。ね?」




彼女のサラサラの髪の毛をそっと撫でる。



もういいんだよ。

もう自分に嘘つかなくていいんだよ。



そんな思いを込めて優しく撫でる。




でも、彼女は俺にぎゅっとしがみ付いて首を更に左右に振って




「嫌です‥先輩と一緒がいい‥」




なんて言うから。




一瞬、気持ちがブレそうになっちゃったじゃん‥。







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