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Pour mon cher -涙の先に-

第67章 俺からの贈り物

泣きじゃくる彼女の背中をくるっと空港側に向ける。



「ほら!こんなとこで泣いてないで。


早く猛司の所に行っておいで!」




俺は彼女の背中をポンッと押す。


弾みで1歩足を前に踏み出した癖に何故か振り返る彼女。



‥いやいや。



振り返ったら意味ないじゃん。

1歩踏み出したのにまた下がったら意味ないじゃん!




「何してんの?

早く行けって。」




て言うのに彼女はその場を動こうとせず俯くまま。




あー‥‥もうっ。






「早く行けよっ!!!!」





最初で最後。

彼女に向けて怒鳴った。









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