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Pour mon cher -涙の先に-

第68章 君のバースデー

「ちょ‥‥、愛?」



俺は愛に向き合って彼女の視線まで腰を曲げる。





「愛‥‥泣いてんのか‥?」



何で泣いてる?



もしかして‥‥・




愛の肩を掴んで、顔を覗き込む。




「東に泣かされたのか?!」



あの男が愛を泣かせるとは思えないけど。


もしかしたら‥て場合も無きにしも有らず。



でも、愛は首を左右に振って




「違っ‥!先輩は何もしてない!

先輩は何も悪くない!!」



「じゃぁ‥何で泣いてる?」



「‥私が悪いの‥‥」





声を震わせながら俯いたまま愛はそう言った。










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