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Pour mon cher -涙の先に-

第68章 君のバースデー

「東の事、好きだったんじゃねーの?」



苛立ちからか、自然と口調がきつくなる。



「先輩の事は大好きですよ。」



「は?意味分かんねーんだけど」



何言ってんの?


余計、イライラが増す。




「でもっ‥それ以上に猛司の事が好きで、忘れられなくて。

忘れようとしたけど忘れられなくて。」




‥・は‥?




「猛司が他の人とデートしてるって言った時凄く苦しくて、私‥‥」







――“猛司が好きで‥”






愛の会話の途中

俺は思わず腕を引っ張って、思いっきり彼女を抱き締めた。




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